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するつもりはなかった結納だがして良かった

私が結納をしたのは4年前のことです。
当初、彼の実家は九州、私の実家は関東と離れていたこともあり、まったくするつもりはありませんでした。
私はそれで良いと思っていましたし、彼の方も、また私の両親もそれで良いと考えていました。
そんな時、私の父の病気が発覚しました。
父の余命が結婚式も挙げれないくらい短いと知った時、彼と彼のご両親が結納をしましょうと提案してくださりました。
私も母も、とてもありがたいことだと思いつつも、父の病気のことで生活がゴタゴタしていましたし、肉体的にも精神的にも落ち着かなかったので、執り行って頂いてもこちらの家からは何も出来ず、失礼になってしまうからと、一度は丁寧にお断りをさせて頂きました。
ですが、彼のお父様が、あなたのお父様に対して失礼のないようにきちんとケジメをつけたい、形だけでも良いからと熱心にお気持ちを伝えてくださったので、そこまで言ってくださるのならばとお受けすることにしました。
執り行う場所は私の家で行うことになりました。
といっても、私の家はごくごく普通の家で、どの部屋も狭く、床の間のようなものもありません。
それでもなんとか失礼のないようにと思い、コタツや家具を片付けてキレイなテーブルを出し、大き目のソファーを用意してそこを床の間としました。
お茶とお茶菓子は時間が無かったので実家近くのスーパーで用意しました。
お茶菓子は梅の柄の入った上品な和菓子を。
お茶はサクラ茶がありませんでしたので、昆布茶を用意しました。
どちらも安いものです。
母とこんなのでいいのかねなんて言いながらも、我が家らしくていいんじゃないのと笑いながら準備しました。
儀式当日の昼、彼と彼のご両親が関東式の結納品を持参して家に来てくださりました。
正直、挨拶だけだと思っていたので品物も用意してくださっていたことに驚きました。
それと同時に私も母もとてもありがたい気持ちになりました。
儀式は正式なやりとりで行う挨拶の口上などをせず、本当に形だけ行いました。
品物の受け渡しと両家のご挨拶のみ、と言う感じです。
でも私にとってはこちらの家に嫁ぐのだなと実感出来る、とても意味のある儀式でした。
儀式終了後、頂いた品物を持参してその足で父が入院している病院へみんなで行きました。
父に結納を済ませたことを伝え、品物も見せると、父はとても喜んでくれ、生涯忘れられないよと言ってくれました。
するつもりはなかった結納。
でも今考えるとしてよかったなと思っています。

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