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母から贈られてきたお歳暮

お歳暮シーズンになると、ある年の贈り物が頭をよぎり、胸が温かくなります。
私は以前、自分が暮らす街からかなり遠方の離島の方に1年間だけボランティア活動で訪れていたのですが、自分の暮らしていた街とは違い、離島ということから、移動手段も限られ、必要な物資は船で1週間から2週間の割合で運んでもらうことが普通でした。
離島では、ほとんどが高齢者の方々ばかりで、日々の生活もお互いが支えあいながら過ごす毎日で、私はボランティアとして、一人暮らしをされている高齢者のお宅を訪問し、話し相手になったり、頼まれ事をこなしたり、小さな診療所で受付を担当したり、様々なボランティア活動を行っていました。
離島での暮らしが半年を過ぎる頃には、自分が暮らしてきた街で当たり前だったことが、この島ではなかなか出来ないこともあり、ホームシックにかかっていました。
そんなある日、船から運ばれてきた小包の中に、私宛の小包が含まれていて、送り主の欄を見ると、実家の母からでした。
早速、自宅に持ち帰り、段ボールの中を見てみると、お歳暮と熨斗が貼られていて、手紙が一緒に添えられていました。
離島にボランティアに来てからは、なかなか家族に連絡を取ることがなく、お歳暮を家族から頂くことも初めてだったので驚きでいっぱいでした。
母からの手紙には、私の寂しさが分かっているような励ましの言葉と、私を必要としている島の住民の方々が沢山いることなど、不安だった私の気持ちを優しく包み込む言葉だけが書かれていました。
お歳暮と書かれた箱を開けてみると、私の暮らす街の野菜やブランド牛などが楽しめる美味しい鍋セットでした。
この懐かしい味をお腹いっぱい食べると元気になれるよっと、母の手紙の最後に綴られていて、私は嬉しい気持ちで涙が止まらなかったのを今でも覚えています。
自分の暮らす街は、海と山の両方に囲まれていて、鍋セットのダシ汁は私の大好きな飛び魚のダシ汁で、特産のブランド牛と、私の暮らす土地の野菜がセットになっていました。
鍋セットは1人分ではなく、近隣のご高齢者の方々を招待して食べれるだけの量を贈ってくれ、私は母の気持ちをありがたく受けとり、近隣の方々に私の暮らす土地の美味しい味を提供することができ、そしてその味を堪能した私は、ホームシックから抜け出すことができ、残りの期間をしっかり島の方々のために、使うことができ、母からのお歳暮は、今も良い思い出になっています。

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