プレゼント画像

中学生のとき、リボンのプレゼントに込めた想い

私が中学3年のとき、高校最後の文化祭のときだった。
私は吹奏楽部に所属しており、この文化祭の演奏で引退することになっていた。
この文化祭の演奏で、3年生は最後ということで半ば強制的に巨大なカラフルなリボンを頭につけた。
もちろん男子の私もだった。
演奏後、このリボンをどうしようか迷った。
簡単に作ったものなので、このまま私が家に持ち帰ったところで、結局最後はゴミになってしまうだろう。
そう思った私は、これを誰かにプレゼントしよう、そう思った。
相手は、中学生になってから好きだった彼女。
メールで会話する程度の関係で、まだ一度も会って話したことがない。
ただ毎日毎日メールで仲良く日々のことを話していたくらいだった。
彼女は、私とは違い学力があり、高校は必ず私と離れるだろうと思っていたので、なんとか中学生のうちに、彼女と話して想いを伝えたいと思っていた。
もともとこのリボンをもらったとき、これを最後に誰かに渡そうなんて考えてもおらず、演奏後、とっさに思いついたのが、彼女にリボンをプレゼントして、想いを伝えようというものだった。
そして、文化祭のすべてのプログラムが終了。
全員が解散する。
私は吹奏楽部で、楽器の後片付けを行わなければならなかったが、もうプレゼントのことで頭がいっぱいで、最後の仕事をさぼり、会場で彼女を一生懸命探した。
そして彼女を発見し、そっと近寄り、黙ってリボンを手渡した。
…彼女は一瞬驚きの表情をみせたが、私に笑顔で「ありがと」と一言かけてくれた。
私は彼女にリボンを渡したことで頭が真っ白になり、なにも喋れなかった。
そのまま彼女はリボンを片手に立ち去って行った。
その夜、彼女からメールがきた。
実は先日、この文化祭を最後に受験勉強に真剣にはいるため、受験が終わるまでメールはしないという話を聞いていた。
だから、今日が最後のチャンスだったのだ。
彼女からのメールは、演奏よかったことと、リボンありがとうということ。
それに返信をしたが、彼女からそれ以来メールが返ってくることはなかった。
私は、彼女に想いを伝えられなかったことに後悔はあったが、それよりも、彼女から直接「ありがとう」という感謝の言葉を聞けたことが何より嬉しかった。
そして、高校1年のとき、久々に彼女にメールをした。
久々だったので、高校生活のことなどを話していたが、さりげなくリボンをまだ持っているか聞いてみた。
正直持っていることに期待などしていなかったが…「まだ大切に持ってるよ。」

Copyright(c) 2010 贈りもの.com All Rights Reserved.