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退職するときにいただいたプレゼントでうれしかった

私は地方の中核病院で看護師として働いていました。
10年以上働いた職場を辞めると決めた時、私はとても疲れていました。
家事と子育て、そして祖父の介護が加わって心身ともに限界を感じたことによるやや不本意な退職でした。
私にとって、看護師という仕事は生きがいそのものでした。
患者さんが笑顔になって退院していく姿を見ることが何よりもうれしいことでした。
そして、職場のために家庭を犠牲にして一生懸命に働きました。
時には、子供の行事の日も働きました。
一つの大きな部門のリーダーを任されるようになってからは、経営改善のために新しい企画を考えて提案し、それによって評価を得るようにもなりました。
そして、運営にも関わることが出来るようになりました。
結果として昇進のお話も頂くことが出来ました。
ところが、これまで育児を協力して行ってきた夫の転勤により単身赴任が決まりました。
引き続いて、祖母が無くなってから元気をなくしていた祖父が体調を崩して入院、毎日病院に顔を出す生活が始まりました。
病院から帰ったら、祖父が飼っていた犬の散歩もしなければならなくなりました。
それが終わってから、小学生の娘を学童保育に迎えに行きます。
あまり丈夫ではない娘は体調を崩しがちでしたから、夕方になると早めに迎えに来るように電話がきます。
時には、日中に学校に迎えに行くことも度々でした。
そうしているうちに、仕事に身が入らなくなってきました。
人の命を預かる仕事です。
集中力が途切れては大変です。
そんな中、私は退職を決意しました。
これまで集めてきた文献の新しいものは、それぞれ必要とする後輩に分けました。
培ってきたノウハウをまとめたものを全て文書にまとめ上げました。
そうして、全て終わったと思いました。
私たちの職場では、退職時にプレゼントを贈る習慣があります。
何が欲しいのかを聞かれましたが、私が欲しかったものは予算超過していたので、商品券にしてほしいといいました。
すると、後輩たちが相談しあってその本当に欲しかったものを買ってくれたのです。
その時に頂いたホームベーカリーは大活躍しています。
でも、一番うれしいのは、たまに町で顏を合わせた時に、みんながとてもうれしそうに笑顔を向けてくれることです。
責任を投げ出すように辞めてしまった自分ですが、それでも会えたことを喜んでもらえること、人と人とのつながりを感じることが、これまでの人生にとっての何よりのプレゼントだと思っています。

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