プレゼント画像

卒業する次女へのプレゼント

私には二人の娘がいる。
この娘たちは三歳差で生まれた。
よって、中学校と小学校の卒業式が同じ年に行われることになる。
今年はまさにそのような年となってしまった。
そうなるとどうしても長女のイベントに目が行ってしまい次女のそれはおざなりになる。
長女がどこかに入学入園するときは、親も気合を入れて早々にいろいろなものを支度する。
幼稚園入園の時は一生懸命手作りでいろいろな物品を揃えたし、小学校入学の時は早いうちにランドセルを買い込んだ。
次女の場合、必要な物品は長女の幼稚園のバザーで買ってしまったし、ランドセルを買ったのは入学前の三月になってからだった。
中学校入学準備も同様で、長女は前年に制服の予約をし、いろいろな支度をさっさと行っていた。
だが、次女の準備は三月も下旬になってからも完全には終わっていない。
親の言い訳になるがこれには少し理由がある。
長女の受験である。
無条件に入れる小学校、中学校と違い、受験に合格しないと高校には入れないのである。
自然長女の行先に神経が向いてしまい、次女の進学は気にしながらもついおざなりになってしまった。
そして、長女の合格が決まると、どうしてもその支度に神経がいってしまう。
長女の支度がひと段落するとやっと次女の支度に気が回るようになり、何もしてやってないことに唖然とするのである。
さらに、次女には気の毒な状況があった。
小学校の卒業式のあった日の午後に長女の高校の入学説明会があたってしまったのである。
次女にとっては一生に一度の小学校の卒業式である。
いろいろと感慨に浸りたいだろうし、親にもかまってほしかったとも思う。
だが、長女の高校の説明会にもいかなければならない。
小学校の式が終わると写真を数枚とって早々に次女を連れて家に帰り、長女をつれて次女は家でお留守番する羽目になってしまった。
長女と一緒に家に帰ると、長女は友人たちと約束があるということでまた、私は長女を約束の場所へ送ることになった。
その日卒業式で一日の主役であるはずの次女はまたしても置いてきぼりを食らうことになった。
私はあまりにも次女が気の毒になった。
長女を贈った帰り道、わたしはあるお店に立ち寄った。
そこでかわいいケーキを見つけた。
ちょっと高いけど次女に買って帰ろうと思った。
今日一日ほったらかしだった卒業生の次女へのせめてもの償いとして。
ケーキをみた次女はとても喜んでくれた。
「わたしへのお祝い」と言って。
ほんの些細なプレゼントである。
でも、いつも長女のイベントより手抜きされ、物もお下がりで我慢させられている次女にとっては数少ない「自分へだけ」のプレゼントである。
この先もまた次女は我慢させられることも多いかもしれないが、できるだけ次女の気持ちをくみ取ってあげて、次女を少しでも喜ばせてあげらたいと願う。
もしかしたら親の自己満足に過ぎないのかもしれないけど。

Copyright(c) 2010 贈りもの.com All Rights Reserved.