プレゼント画像

大好きな祖父へのプレゼント

今でも思い出すのが、初めてあげた敬老の日のプレゼントです。
私は両親が共働きだった為,母方の祖父母に育てられました。
3姉妹だったので大変だったとは思います。
それでも毎日自転車にのせて散歩に連れていってくれたり、手作りのお菓子を食べさせてくれたり、とても子供好きな祖父でした。
小学生の頃は友達にまで怒ったりするので、学校ではよくからかわれていました。
だんだん大きくなるうちにケンカもするようになり,反抗ばかりしていました。
そんな祖父も私が高校生になる頃には、体を壊してほぼ寝たきりになりました。
もともと心臓が弱かった為、動くのもつらそうで酸素マスクも手放せなくなっていました。
そんな姿を見ると、私に出来ることはなんだろうと考えるようになりました。
お風呂になかなかはいれなかったので、濡らしたタオルで体を綺麗にふいてあげたり、マッサージしてあげたり。
まだ高校生だったし、こんなことしかしてあげることが出来なかったけどまだまだこれからいろいろ恩返し出来ると思っていました。
そんな日々を過ごしているうちに、敬老の日が近づいて来ました。
今まで一度も何にもしてあげたことがないので今年は何かプレゼントしてあげたいという気持ちになりました。
でも何をあげたらいいかわからず、お金も無かったのでたまたま行ったスーパーで生寿司を買いました。
でもいざ渡そうとすると恥ずかしくて「敬老の日だから。」と言って渡すだけでした。
「ありがとう。」と受け取ってくれ、「食べきれないから、一緒に食べよう。」と二人でお寿司を食べました。
どうしてもこの時「いつもありがとう。これからも長生きしてね。」と言ってあげなかったんだろう。
今でもそれが心残りです。
敬老の日から1ヶ月後に家で突然倒れ、亡くなりました。
倒れたときもただ見ていることしか出来なくて、こんなに急に亡くなるとは思ってなかった。
そして最後まで私は感謝の気持ちを伝えることが出来ませんでした。
それなのに、火葬場にも「怖いから。」という単なるわがままで行かず、骨さえも拾ってあげなかった。
今でもとても後悔しています。
それから何年かたって母が養女だと知りました。
私と祖父は全く血のつながりがなかったのです。
それでも大事に私達を育ててくれ、ここまで大きくしてくれました。
本当に感謝してます。
もう遅いけど天国にいる祖父に伝えたい。
「今まで育ててくれてありがとう。あなたの孫で幸せだったよ。」

Copyright(c) 2010 贈りもの.com All Rights Reserved.