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小さな贈り物が、予期せず嬉しいプレゼントに変身

私には、離れたところに住む姉夫婦がいます。
姉は優しい物腰で、私の相談事やわがままをいつも温かく受け止めてくれます。
また、義兄は気を遣わせない性格で、初めて会ったときから家族のように感じていました。
私は、そんな姉夫婦が大好きです。
以前、第一子の甥っ子が生まれたときには、同じマンションに住んでいることもあって、毎日のように共に時間を過ごしていました。
甥っ子は、とっても愛らしく、成長を見守るのが楽しみでした。
しかし、そんな生活が1年ほど過ぎたころ、義兄に宮城県への転勤辞令が出ました。
ちょうど東日本大震災が起こったときです。
それから、義兄は宮城に移り、震災への対応のため忙しい日々を送りました。
一方、姉と甥っ子は、状況が落ち着くまで神奈川県の実家に移ったため、家族離れ離れの生活が始まりました。
その後、一端は宮城で家族3人そろって暮らしたものの、数か月後に双子を授かったため、出産までの移動をお医者さんに禁じられ、姉は甥っ子を連れて実家に戻り、家族はまた離れ離れになりました。
義兄は休日も仕事が多く、姉は数か月の入院を余儀なくされたため、しまいには、2歳の甥っ子が一人、実家で暮らすことになりました。
叔母にあたる私と祖父母にあたる私の両親といっしょにです。
現在は、小さく生まれた双子も元気に成長し、義兄の忙しさは相変わらずですが、宮城で家族5人、楽しい毎日を送っています。
私は、この数年間の姉家族を見守っていて、いつも励まされていました。
離れて暮らしていても心はつながっていて、忙しくても大変なことがあっても、家族がそろうと、いつも本当に楽しそうにしています。
たった2歳にして、両親と離れて数か月を過ごした甥っ子の頑張りも、尊敬に値します。
そして、何よりも、5人がいっしょに過ごせているいま、表情からは、しあわせが満ちあふれています。
昨年の姉夫婦の結婚記念日に、私は小さなランの鉢植えを贈りました。
私にいつも励ましと癒しを与え、たくさんのしあわせを分けてくれている姉家族に、感謝の気持ちを伝えたかったのです。
姉、義兄、子どもたちへのメッセージも添えました。
その日の夕方、姉からかかってきた電話は、いつになく弾んだ声でした。
「ありがとう。お花をプレゼントしてもらうことが、こんなに嬉しいことだと思わなかった。」 もちろん、姉が贈り物のお花を受け取るのは、初めてのことではありませんでした。
ただ、この数年間はとても慌ただしい日々を送っていたため、家族がそろって、何かをお祝いするということができなかったのです。
事実、この日も、体調を崩した子どもたちを病院へ連れて行ったり、義兄も体を痛めたりと、結婚記念日らしいことはなにもしていなかったのです。
ケーキくらい食べようかと、近くのコンビニへ行った帰り、私が贈ったランがちょうど届いたと、姉は教えてくれました。
兄も、姉同様に贈り物を喜んでくれ、ちょっと添えたメッセージにも、いたく感動していたようでした。
この出来事で、ひとつのランが、私たちにしあわせを運んでくれました。
日頃の感謝を伝えようと、ふと思い立って贈った小さなプレゼントが、姉夫婦によって、何倍もの嬉しいプレゼントになりました。
そして、その気持ちを伝えてくれた姉夫婦によって、私の心には大きな大きなしあわせが巡ってきたのです。
いちばん嬉しいプレゼントを受け取ったのは、実は、私だったのかもしれません。

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