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息子がくれた最高のプレゼント

主人と結婚して、今年でちょうど十年目になりました。
主人から結婚十年目のプレゼントとして、指輪と花束をもらいました。
もちろん突然のサプライズでしたので、涙が出るほど嬉しかったのですが、私の人生の中で一番嬉しかったプレゼントは、実はもう一つあるのです。
主人と結婚した時、私は初婚でしたが彼はバツイチで五才の男の子がいました。
私は三人で生活する事に、最初戸惑いを感じましたが、次第に男の子は私にも段々と懐いてくれて、私も自然に自分の本当の息子として育てていく事が出来ました。
それから二年後に、私と主人の子供(娘)が生まれました。
それでも私は、その子と自分の娘を二人とも愛情いっぱいに育てていきました。
しばらくして主人は仕事が上手くいかずリストラをされてしまい、生活費も余裕が無くなってしまい、子供の目の前でケンカをする事もしょっちゅうありました。
やがて息子は私に反抗するようになりましたが、私はそれでも息子に愛情いっぱいのお弁当を毎朝持たせ学校に行かせました。
私は小さい頃、自分の母親にご飯を作ってもらった記憶が無く、学校のお弁当も一緒に暮らしていたお婆ちゃんが卒業するまで作ってくれました。
自分の母親にしてもらいたかった寂しい気持ちを自分の子供二人にはさせたくなかったので、どんなに忙しい日でも必ずお弁当を持たせました。
主人も新しい会社が見つかり、次第に今までの様な普通の生活を取り戻す事もでき、主人とも今まで以上に仲良くなり、お互いの気持ちが理解し合えるようになりました。
そして、息子も反抗する事も少なくなり気がつくと笑って会話もするようになり、家族全員でコタツに入ってお菓子を食べながらお喋りする時間が増えました。
息子はあともう少しで中学卒業なので毎朝作るお弁当も、もう作らなくなります。
私は最後の日まで愛情いっぱいのお弁当を気持ちを込めて作りました。
お弁当最後の日、息子は学校から帰って来ると空っぽのお弁当箱を私に渡しました。
そして、お弁当箱を開けると一枚の手紙が入っていました。
「いつも美味しいお弁当を作ってくれてありがとう。お疲れ様でした。」と書いてあり私は涙が溢れるほど嬉しくて、台所で一人で泣いていると、息子は恥ずかしそうに「母ちゃん、泣くなよ」とティッシュを差し出してくれました。
自分の息子ではないのに、息子が私の事を本当の母親としてずっと思ってくれていたんだと実感しました。
その手紙が私にとって一番のプレゼントです。

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