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四歳の長男が母の日に贈った花束のプレゼント

それは長男が四歳の時の話です。
当時、保育園の年中だった長男が、園の先生から母の日について初めて聞いたということで、「自分もお母さんに何かプレゼントをしたい」と言い出しました。
もちろん、母親には内緒のサプライズです。
そこで私は長男に尋ねました。
「どんなものを贈りたいのかな」しかし長男は「何がいいかなあ。よく分かんないなあ」と迷うばかりであり、なかなか計画が具体的に動き出しません。
そこで私は、「お母さんの好きな花でもあげたらどうかな」と提案すると、長男も賛同しました。
そして、「自分で綺麗な花を摘んで素敵な花束を作りたい」とやる気を出しました。
そこで母の日の前日の土曜日に、私は長男と二人だけでピクニックに出かけ、プレゼントの準備をしたのでした。
幸い、家内は生まれたばかりの二男にかかりきりだったので、何も怪しまれるようなことはありませんでした。
私は長男を連れて郊外の野原に行きました。
そこは広い公園、草花の生い茂る空き地、そして農地などが拡がるエリアであり、長男が草花を摘むには最適な場所でした。
しかも帰り道にはフラワーショップもあって、最終的には長男の積む草花とショップの花とを併せて、二人で素敵なブーケを作る計画だったのでした。
長男は夢中で草花を摘みました。
タンポポやひめじょおん、ムラサキつゆ草、それに野生のスミレの仲間など、なるべく大きくてキズの無い見栄えの良い花を二人で探し回りました。
私も年甲斐もなく夢中で探しました。
すると長男が、「こんなすごい花があったよ」と大きな花を持ってきました。
見るとそれはアジサイの仲間であり、どう見ても野花ではありませんでした。
悪い予感がしたので長男に問いただすと、「あそこで採ったの」と農家の庭先を指さしました。
それで私は長男を連れてお詫びに行きました。
すると事情を知った農家の老夫婦は、「母の日の手作りの花束とは素晴らしいね」と言って長男を褒めてくださり、何と庭の花を摘んでいいと言ってくださったのです。
小型の品種のアジサイや花ショウブ、キキョウ、他にも美しい花々を沢山頂きました。
そのおかげでフラワーショップに寄る必要もなく、素晴らしい花束ができました。
翌日、玄関先に隠しておいたその花束を長男がプレゼントすると、家内は涙を流して喜んでいました。
そして後日、今度は一家そろってその農家へ菓子折りを持参してお礼に行くと、老夫婦は歓待してくれました。
それ以来、今でもその方たちとは親交が続いています。

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