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息子からのプレゼントに喜ぶ夫

もうすぐ3歳になる我が家の息子は、最近私に何か物をくれるのが大好きです。
特別に用意したプレゼントではなく、自分が作ったブロックのロボットや、上手にシールを貼ることができた折り紙や、お散歩の途中で拾ったどんぐりやまつぼっくりなどです。
お母さんどうぞ、あげるなどと言ってニコニコしながら渡してくれるので、その様子があまりにも愛らしくて、私は毎回喜んで受け取っています。
こちらも満面の笑顔を浮かべて、ありがとうと言ったり抱きしめたりしているので、息子にとってはそれが嬉しいらしく、プレゼントをくれる回数がどんどん増えてきました。
息子は、私だけでなく夫にもあげています。
とはいえ夫は毎日仕事で忙しく、週末も休日出勤が多いので、息子と顔を合わせる日はたまにしかありません。
ですから息子が夫に何かをあげるのも頻度は決して多くなく、だからこそ夫には、私以上に感動的な出来事に感じられるようです。
普段あまり表情を崩すことがない夫が、息子がお父さんあげると言ってニコニコしながら何かを持ってきた時は、顔をくしゃくしゃにして喜んでいます。
夫は本来はとてもクールで、息子が初めて寝返りをした時も立って歩いた時も、さほど笑顔にはなりませんでした。
その夫が、息子から本当に嬉しそうに物を受け取るので、私はなんとなく疑問に思っていました。
しかし夫がなぜこれほど喜ぶのか、その理由がつい先日分かりました。
夫の晩酌に付き合っている時に、夫自身がポツリともらしたのです。
夫の実家はあまり裕福ではなく、しかも4人兄弟でした。
子供の頃は両親は仕事でほとんど家におらず、食事の用意もあまりできず、簡単で少ししかない食事を兄弟4人で奪い合うようにして食べていたそうです。
おもちゃや漫画などもほとんどなく、当然これらも奪い合いでした。
特に長男である夫は、力ずくで弟たちから食事やおもちゃを奪うと親から怒鳴られており、我慢を強いられることが多かったそうです。
譲り合いや思いやりの精神は、あの家では全く育たなかったと夫は言っていました。
しかし自分と私の息子は、いつも笑顔で自分のおもちゃなどを手渡してくれる優しい子供に育っていて、そのことがとても嬉しいのだそうです。
そして息子から何かを貰えるたびに、自分が幼い頃に我慢していた思いが、心の隙間を埋めていくような感じで癒されていくのだそうです。
自分のように無感動な人間に、こんなに人間らしい息子ができるとは思っておらず、しかも幼い頃の傷も癒してもらえることも想像しておらず、そのため抑えきれない喜びを感じるのだと夫は言っていました。
息子こそが自分にとってのプレゼントだと、優しい子供に育ててくれてありがとうと、夫は少し照れながら横を向いて言いました。

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