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百円にもならないが一億円以上のプレゼント

私には保育園に通う5才になる娘がいます。
生まれたときから元気だけは良くて、あまり病気もしない娘です。
そんな娘ですが、100円ショップが大好きで、良く妻と一緒に買い物に行っては、店に寄って小さなアクセサリーやら人形を買ってきて遊んでいます。
特にお気に入りは紙粘土で、私が仕事から終わって帰ってくると、なんだかよく判らないごちゃっとしたものを差し出しては、「これはAちゃん、こっちはBちゃん」と、保育園のお友達の名前を出して説明してくれます。
違う日には、先日と同じような物体を出して「これは猫、これはライオン」ということもあります。
違いといえば手足が若干前に出ているくらいでしょうか。
まだまだ手先は不器用ですが楽しそうに説明してくれる娘を見ると微笑ましい気分になります。
こうして娘の新作発表会を見ている日々でした。
そんなある日のこと、家に帰るなり玄関口で娘が出迎えて待っていました。
娘は私に「お父さん、プレゼント」と言って、紙の箱を差し出しました。
可愛い黄色のリボンでくるんだ小さめの箱です。
忙しい毎日で自分の誕生日など忘れていましたが、有りがたいことに妻と娘はきちんと覚えていてくれたのです。
それだけでもありがたいのですが、娘はプレゼントまでくれたのです。
箱の中には一生懸命に作ってくれたでろう、粘土細工の人形が入っていました。
しかも手足と頭、胴体がきちんと色分けされています。
100円ショップで売っている安い紙粘土は色が豊富で何種類もあります。
娘はそれを使って色分けしてくれたのです。
頭と手足は白で、身体は黄色と赤の縞模様です。
5歳の娘の器用さから考えると、色違いで胴体を作るには随分と苦労したんだろうなということが判ります。
「お父さん、いつもおしごとごくろうさまです」多分、妻から教えてもらったセリフでしょう。
それでも娘から言われると、つい、涙がじんわりと滲みでてしまいました。
「さっきまでずっと作ってたのよ。保育園から帰ってから」妻がにこやかに説明してくれました。
娘も満面の笑みを浮かべています。
小箱とリボン、粘土も合わせると製作費だけなら数百円程度なのですが、これは娘が私の為だけに作ってくれた、かけがえのない大事なプレゼントです。
例え一億円だされても買えない品物です。
これほど大切で幸せな気分にさせてくれるプレゼントはそうないでしょう。
「今度はお母さんにも作ってあげるんだよ」「うん。これからずっとつくるからね」娘は嬉しそうに笑ってうなずきました。
来年も娘の粘土細工が楽しみです。

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