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人生最高のプレゼント

私の人生は、全て親の敷いたレールの上を歩かされているようなものでした。
小学生の時、いきなり習字とそろばんを習わされ、中学に入っても、好きなクラブ活動もさせてもらえず(運動部に入りたかったのに、帰りが遅くなる等の理由で却下)、親の付き合いで遠くの学習塾まで通わされたり。
高校受験も私の希望する高校には行けず、「普通高校しかダメだ」と仕方なく親の言うとおりの高校へ。
学校生活は、それなりに楽しく特に考古学に興味を持ちその勉強をしたいと親に相談するも、聞く耳持たず状態。
家から通える大学でなければダメ、お金がかかる所はダメ。
しぶしぶ専門学校へと行く事になりました。
このまま、何も自分で決めることが出来ずに、一生を終えるのかと諦めている日々が続き、就職し淡々とした日が過ぎて行きました。
そんな中、また突然お見合いの話が・・・。
相手は大学出の公務員で、すごく年上の人。
親は乗り気でさっさと私を片付けてしまおうという魂胆が見え見えでした。
見合い相手がどうこうと考えるより、この親から逃げられる最高のチャンスが到来したと思いました。
相手は幸い私のことを気に入ってくれて、デートを1回やっただけで、結婚へとなりました。
結婚生活は最悪でした。
なんと、生活費を入れてくれないんです。
“俺が働いた金は俺の金だ”さらに“俺の金を当てにして、お前は貯金があるだろう”とさえ言われました。
親にこんな事言える訳もなく、私の貯金を崩しながら生活をしました。
県外の何も分からない土地で仕事を探し、ただひたすら働く毎日。
そんな時、体調に異変が・・・。
妊娠してました。
こんな状況で子供を産んでやっていけるのか、悩みに悩んだ挙句、せっかく授かった命を育てることに決めました。
ひどいつわりによる体重の減少、入院は出来ないし仕事は休めない、夫は帰って来ない(これはラッキ-)。
こんなにつらい妊婦が他にいるのかと夢も希望もない生活。
こんな精神状態ではお腹の子供にも、良い影響を与えられないと反省する事もしばしばでした。
職場で倒れたり、貧血で立ち上がれなくなったりしながらも時は過ぎ、小さめながらもお腹の中にシッカリつかまっていてくれて、順調に成長していました。
里帰り出産をさせてもらえるようになり、実家へ帰ったときは、あんなに憎かった両親だったのに、顔を見ると何とも言えない安心感が体中に広がって、やっと落ち着いて出産に臨める気がしました。
案の定、子供は小さかったのですが、エコーを初めて見て、生きてる(当たり前)赤ちゃんがそこにいました。
モソモソ動いてて(笑)先生が「女の子ですね」と言って下さった時、涙が溢れて来て、女の子だったから嬉しいんではなく8ヶ月もの間この子は黙ってこうやって成長してきたんだと思うと、喉の奥のほうが締め付けられるようでした。
予定日より1週間遅れての出産でしたが、陣痛も割と軽く、夜中に病院へ行って朝方には産まれて来てくれました。
手足を広げて、元気な産声をあげてくれました。
思うようにならなかった私の今までの人生も、つらかった結婚生活も、何もかもを水に流してくれるような、明るい大きな声でした。
まだきれいに洗われてない赤ちゃんを綺麗な布に包んで、私の所へ連れてきてくれた時、神様がこの子を私にプレゼントして下さったんだと、今までよく頑張ったねと労ってくれているようでした。
結局、夫とは別れ、私はこの子と母子家庭生活を始めるようになりました。
服もご飯も粗末なものしかないけど、この子がくれる最高のプレゼント(笑顔)を毎日もらっているから、お母さんはどんな事でも乗り越えられます。

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