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この世で一番大切な人に贈った初めてのプレゼント

私は、結婚してすぐにでも赤ちゃんが欲しかったにもかかわらず、中々子宝に恵まれずにいました。
小さな足でよちよち歩きをしている幼い子供を見るたびに、何とも言えない愛おしさと優しく温かい心がこちらにまで流れ込んでくるようで、その子の後ろ姿が見えなくなるまでずっとその場に立ち止っていたこともありました。
小さく無垢な命はとても無力のようでありながら、周りに大きなエネルギーをあたえてくれるものだといつも不思議に思っていました。
そして、自分と主人のかわいい赤ちゃんがいたらどんなにいいだろうかとも思いました。
月日が経過すればするほど、同時期に結婚した知人・友人達から次々と妊娠・出産の報告が舞い込んでくるようになります。
焦りと同時にどうして家には赤ちゃんが来てくれないのだろう・・・と思い悩むこともしばしばありました。
感情が高まって、主人の前で泣いたこともあります。
しかし、ナーバスになっている私とは違い、主人の方は一向に気にする気配は感じられませんでした。
「大丈夫。ちゃんと赤ちゃんはくるよ」泣き言をいうと、決まって主人は言っていました。
そして、その言葉は言い続けて数年後に現実となりました。
初めての出産は、山あり谷ありでとても言い尽くせるものではありませんが、お腹にいた間の10か月、そして生まれてきてくれた時のあの気持ちは今もうまく表現できずにいます。
感動だけではなく、様々な想いの入り混じる複雑な気持ちで、正直に言えば、頭は真っ白で何も浮かんではきませんでした。
ただ、目の前にいる命が健やかであることにひたすら感謝するのみでした。
いつもは多弁な主人もこの時ばかりは、じっと赤ちゃんを見つめてゆっくりと抱いているだけでした。
私たち夫婦は、命の重さと大切さをこの時ほど感じたことはなかったと思います。
そして主人には、出産前から大切なことを一つ頼んでいました。
それは、「名づけ」です。
性別は生まれる前から分かっていたので、命名辞典を購入して、よく調べて考えておくようにお願いしたのです。
ところが、聞いてみると「まだ決めてないよ」の意外な返答。
これには、私も、そして両親も業を煮やしました。
義父などは、自分で候補になる名をいくつか考え、慣れないパソコンで打って印刷までしてくれました。
結局、自分で子供の顔を見てからゆっくりと考えて決めるという主人のポリシーは最後まで貫かれ、ぎりぎり2週間かかって役所へ提出することができました。
我が子はの春生まれの女の子です。
そこで、人々を魅了する春の美しい花々や女性らしさをもった子供に育ってほしいという願いを込めて、名前をつけました。
子に与える初めてのプレゼントは「名前」であると、聞いたことがあります。
まだ幼い我が子ですが、いつか理解できるようになったらこのことをしっかり伝えたいです。

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