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バイト先でもらった感動のプレゼント

私がまだ高校1年生だった時のこと、近所のハンバーガー屋さんでアルバイトをしていました。
私はそこのバイト先で一緒に働いていたパートの、当時20歳代後半くらいの若いお母さんと仲良くなりました。
その人には娘さんが一人て、その子はそのお母さんと一緒に帰るためにいつも店の片隅のカウンターで待っていました。
当時小学2年生だったその女の子はいつもビーズ手芸をしながらおとなしくお母さんの仕事が終わるのを待っていたので、私はその女の子に話しかけたり、時には冗談を言って笑わせたりしながら店の後片付けをしていました。
まだ小さな女の子にはビーズ手芸は少し難しそうでしたが、それでも一生懸命少しずつですが小さなビーズをひもに通して夢中でネックレスらしきものを作っていました。
ある日、私は思い切って女の子に「そのネックレス、誰にプレゼントするの」と聞いてみました。
すると、女の子は少し恥ずかしそうにしながら「ないしょ」と小さな声で答えてくれました。
きっと朝早くから頑張って働いているお母さんにプレゼントするんだろうなと思いながら、そのネックレスができるのを私も心待ちにしていました。
私は高校3年生までこの店でバイトをしていましたが、大学受験が迫っていたので受験勉強のためバイトを辞めることにしました。
私はハンバーガー屋さんのバイトで貯めたお金と親の援助で予備校に通いながら頑張って受験勉強をして、おかげで第一志望の大学に合格することができました。
合格発表の後、とてもうれしかったので早速報告がてらバイト先のハンバーガー屋さんで昼食をとることにしました。
女の子のお母さんは相変わらずこの店で頑張って働いていました。
私が彼女に声を掛けると彼女はとても喜んでくれました。
私はあの女の子が来る時間まで店にいることにしました。
ところが女の子は時間になっても店に現れてきません。
どうしたのかと思いその子のお母さんに聞いてみると、彼女は「うーん。今からサプライズがあるからね。」と言うではありませんか。
いったい何のことかわからず少し戸惑っていると、後ろから、私の首に手をかけてくる人がいるではありませんか。
驚いて振り向くとそこにはあのビーズ手芸をしていた女の子が立っていました。
そして私にあの手作りのネックレスをかけてくれたのです。
ネックレスの前にはカードがついていて「合格おめでとう」と書いてありました。
私はあまりのうれしいサプライズプレゼントに驚いて思わず泣いてしまいました。
今まで卒業式でも泣いたことがなかったのに、自分でもうれしいやら恥ずかしいやらでどうしてよいかわかりませんでした。
あれから20数年以上が経っていますが、今でもこのネックレスは大切に持っています。
彼女がビーズで作ってくれたネックレスはとても素敵でおしゃれした服装にもピッタリなので今でも時々身につけています。
ビーズのネックレスをくれたその女の子は今では立派なお母さんになり、今でも営業しているあのハンバーガー屋さんで、あのお母さんと一緒にパートで働いていて私も時々ハンバーガーをテイクアウトしています。

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