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プレゼントは優しさだった

私の母はプレゼントが好きです。
本当にちょっとした知り合いでも、よくプレゼントをします。
子供の頃は「なんで私だけ特別じゃないのだろう。
娘なのに・・・」とよく思っていました。
しかし大人になって、近所の方と話す機会が増えて、母の優しさに気が付いたのです。
まず、母は私の友達のお母さんにもよく贈り物をしていました。
そして私は昔から友達のお母さんたちに大事にされていたのです。
「ちょっとした時に声をかけてあげて頂ければ」というのが、母の口癖だったと言います。
「いっつも色々やってもらうし、なんとなく今でも声かけちゃうわー」と言われます。
もともと、引っ込み思案で友達が少なかった私が、友達に恵まれていたのは、きっと母のお蔭もあったのだなと思うようになりました。
また、よく近所の方に「お母さんにはお世話になってるんよ、色々貰うし。」と言われて、お土産やおすそ分けを頂く機会が多いです。
それもやはり、母がプレゼントしたものの恩恵を受けていると感じるようになりました。
そして、こういった方々が口を揃えて言うのが「お母さんって、透視する能力でもあるんかと思うほど、必要なものを必要なタイミングでくれるんよ」という事です。
「そんなバカな事ある訳ない、ただの偶然」と聞き流していたのですが、母に「近所の人に凄いって言われたよ」と冗談っぽく話ました。
すると、母はサラッとこう言ってのけたのです。
「それは当然。だって相手が欲しいものがある時しかしないもの。」そうなのです。
確かに母はイベントや行事の時(クリスマスやバレンタイン、誕生日)には贈り物をしないのです。
(それが私の子供の頃の不満点だったとも言えるのですが)しかし、そうする事で、相手が一番必要なものを必要なだけ必要なタイミングで渡すことが出来る。
それが相手にとって一番嬉しいという事を母は知っていたのです。
私はこれまで行事に流されるまま、相手に物をあげていました。
しかしそれは、相手を本当に思いやる優しさだったかと言えば、そうではありませんでした。
ただの自己満足に過ぎなかったのです。
事実、贈る物と言えば雑貨屋さんで「プレゼントに最適」と書いてあるものばかり、ちっとも相手個々人を見ていませんでした。
母は相手の欲しいものは何なのか、真剣に考えていたのです。
子供の頃は、自分にだけ、特別なものを贈ってほしいと思っていた私ですが、この思いやりの持ち方・優しさこそ、母から私へ最高で最良のプレゼントなんだと思えるのです。

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