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幼い従姉妹が喜んだプレゼント

歳が離れていると、何をプレゼントされて喜ぶのか見当もつきません。
御洋服もゲームもお小遣いも、何でも持っている子です。
取りあえず、一緒に街をブラブラしながら考えようと思い、小さな従姉妹と一緒に出かけました。
欲しいものを見つけたら、彼女の方から欲しいと声をかけてくるだろうと思っていたのです。
ところが、百貨店の中を歩いていても「可愛いね」「面白いね」とは言ってくれるものの、「欲しい」とは、一言も言わないのです。
遠慮してるわけではなさそうです。
「少し場所を変えてみようか」と街の細い裏道を散歩してみました。
あら、こんな雑貨屋や食堂があるのね。
もの珍しさにキョロキョロしました。
表通りにはない風情があります。
こういう道の方が、いろいろ発見があるかもしれません。
実際に、あちこちから美味しそうな匂いがしてきています。
その匂いにつられて歩いていますと、たこ焼きの屋台が出ていまして意外なことに、小さな従姉妹は足を止めました。
じっと、おじさんがたこ焼きを焼く姿に魅入っています。
「食べようか」と従姉妹に声を変えて「ください」と店のおじさんにお願いしました。
小さな木船に6個ずつ入れてくれるように注文しました。
あとは、二人とも焼けていく過程をじっと見ていました。
見てると、だんだんと鉄板の側に顔を近づけてしまうので、不思議です。
クルクルクルクル、広い鉄板の端から端までまんべなく、おじさんは器用にたこ焼きを回していきます。
最近は、鯛焼きのようにひっくり返してあまり回さない店もあるのですが、この元祖たこ焼き的な焼き方は大好きです。
関西では、丸いくぼみのある鉄板にいっきにタネを流し込み、その上からすばやくタコを1個ずつ放り込みます。
さらに天かすとしょうが、ネギをバラバラと鉄板全体にまぶす。
なぜこれが、綺麗な丸に焼きあがるのか幼い頃から不思議で仕方なかったです。
もともと半円のものが、最後は丸くなる。
この原理が幼いながらにも疑問を持ってしまい、わかりませんでした。
今、隣にいる従姉妹も同じではないでしょうか。
この不思議にハマリ切っているようです。
いよいよ焼きあがって木舟にいれてもらう時、串でパパパッと数個ずつさしながら、あっという間にソースと海苔をかけて出来上がりました。
従姉妹は大喜びで、フーフーいいながら食べ始めました。
「中はやわらかいね。トロトロ」そう、外はカリッとしていて中はトロトロなのが、本当のたこ焼き。
どうやら、これが最高のプレゼントになったようです。

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