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夫からの花束のプレゼント

結婚してもう30年という年月が経ちますが、夫は私の誕生日や二人の結婚記念日などはとても大事にしてくれる人で、毎年忘れずにプレゼントをくれたり、一緒に食事に行ったり旅行したりしています。
昔の男にしては、そういった記念日を決して忘れないところは凄いなあと思うほどです。
これまでのそういったプレゼントの中で、忘れられないものがあります。
それは20年ほど前の私の誕生日に花束をくれた時のことです。
誕生日に花束なんて一般的には決して珍しくもないでしょうが、その時は事情が違っていました。
当時、夫が仕事で3年ほど遠方の部署に行かなければならなかった時のことなのです。
本来なら家族でそこへ行くべきところですが、子供が幼稚園に入る年だったので、地元の幼稚園にいつものお友達と一緒に通わせてあげたかったし、3年でまた帰ってくるのだしと、夫は単身赴任することになりました。
単身赴任先での業務は激務であることは行く前から分かっていたので、夫婦ともどもナーバスになっていましたし、本当は私もついていって少しでも夫のサポートをしてあげたかったのですが、夫は子供のために一人で行くことを決意してくれたのです。
赴任後は、疲れているだろうに、毎週のように帰ってきてくれて家族サービスまでしてくれる夫には本当に頭の下がる思いでした。
そして、その年の私の誕生日が近い週末に帰宅した時にも、少し早いけどと言って例年通り忘れずにプレゼントをくれました。
それなのに、その数日後のまさに私の誕生日の夜、平日だというのに夫が帰ってきたではありませんか。
何かあったのかと驚きましたが、その時夫の手に大きな花束があることに気づき、すぐに私の誕生日のためのサプライズプレゼントにわざわざ帰ってきてくれたのだということが分かりました。
実は以前、私が夫に、女性は花束とか貰ったら嬉しいものなんだよと言ったことがあったのですが、そんなの気恥ずかしくて買えないと、にべもない返事でしたので、夫から花束をもらう日が来るなどとは思いもしませんでした。
しかもその誕生日には、花束を照れくさそうに渡すと、さっさとまた単身赴任先へ戻っていったのです。
激務で疲れているであろうその夜に、花束を渡すためだけに帰ってきてくれたことがとても嬉しく、本当に素晴らしい誕生日となりました。
こんな大きな花束、買うときはさぞかし恥ずかしかったろうにと思いながら、夫の気持ちがありがたく、泣きそうになったことを今でも覚えています。

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