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私の初めてのプレゼント体験

私は今でも贈ったプレゼントの中で一番思い出に残っていることがあります。
もう20年以上も昔のことになりますが、当時、大学生になるまで女の子と付き合ったこともなく、そのときの相手が初めて付き合った女の子でした。
そのとき私は関西地方に住んでいたのですが、親戚の家に結婚式に参加するために横浜周辺に出てきておりました。
彼女と付き合い始めて1ヶ月ということもあり、結婚式での新郎新婦と自分を重ねあわせてみたりと、会えない時間帯は彼女のことばかり考えていたのを覚えています。
それでも、初めてきた横浜ということもあり、山下公園、中華街といった観光地を見て帰ることにしました。
気候のよい時期だったので、一人で散策がてら歩いてみました。
そうしているうちに、彼女との一ヶ月を振り返っていたのですが、これまでのデートは映画を見たり、食事をしたりということはありましたが、これといったプレゼントをしたことがありませんでした。
今回はよいチャンスということで、何か探してみようと思い、周囲の店に入っては出てを繰り返していました。
学生ということもあり、数万円もするようなブランド品を購入することはできませんので、価格はそれなりでも、自分にしか選べないようなものを見つけようと思いました。
そんな思いの中で、2時間程度もあてもなく歩いたでしょうか。
結局、最初に見て気になっていたバッグを売っている店に戻ることにしました。
ちょっと小物を入れる程度の40cmもない深い茶色の光沢のあるバッグで、厚手の生地にサイドのポケットには金具止めがしてあるもので、私の中では中世ヨーロッパのおとぎ話に出てきそうな、宝物を入れておくのにぴったりといった風情でした。
彼女は日系2世の海外から来ていた人ということもあり、こういうデザインのものが似合うと思ったのです。
もっている姿を何度も何度も想像して、こっちのほうが喜ぶかな、など考えていると、あっという間に時間が過ぎていったのを覚えています。
あまりに長く見ているので、店員さんもいぶかしそうに見ていたことに気づいたのもずいぶんたってからでした。
気に入ってくれるか不安でしたが、帰ってから彼女に渡したところ、非常に喜んでくれた姿を見て、ほっとしたようなすがすがしい気持ちに慣れました。
人にものをあげることが、もらうよりもうれしいということに初めて感じたときでした。
結局、2年後に別れることになったのですが、1年後にまた出会ったときに、まだそのバッグを持っていてくれたことは、一生忘れない私の宝です。

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