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父からの誕生日プレゼント

私の父はとてもシャイで無口な人です。
子どもの頃から怒られた事も、怒鳴られた事もありません。
その代わり直接「誕生日おめでとう」とか「良い子だね」という褒め言葉をかけてもらったこともありません。
誕生日の時もクリスマスの時も、入学・卒業、結婚式の時だって、ちょっと照れくさそうな笑顔で「そうか、そうか。」と小声でつぶやくだけ。
メールすら返信してもらったことがありません。
(母曰く、照れくさいとのこと。)でもそれが照れ屋な父の最大限の愛情表現だと子どもの頃から分かっていたので、寂しいと感じたことはありませんでした。
いっぱいの愛情を注いで育ててくれたと感謝しています。
そんな父も私が結婚して娘を出産し「おじいちゃん」になりました。
おじいちゃんになってからもその父なりの愛情表現は変わらず、照れくさそうな笑顔で娘を抱っこしたり、そっと頭をなでたり小声で名前を呼んでみたり…。
言葉にしなくてもその優しくて温かい笑顔で十分娘への愛情が伝わるのか、娘も「じーじ、じーじ」とおじいちゃん大好きっ子になりました。
先日、そんな娘が3才の誕生日を迎え、実家で誕生日パーティーをすることになりました。
母はもうそれは張り切ってお部屋を飾り付けて、サンドイッチやシチューなど娘の大好物を沢山作っていてくれました。
父からはやっぱり「誕生日おめでとう」という言葉はありませんでしたが終始娘を膝に乗せ、照れくさそうにニコニコ笑っていました。
娘も本当に楽しそうでした。
ところが帰宅後、娘をお風呂に入れようと服を脱がせた時のことです。
娘の洋服のポケットから見慣れないヘアアクセサリーが出てきました。
娘に聞くと「じーじに貰った」とのこと。
そのヘアアクセサリーは父が娘のために買ってきてくれた誕生日プレゼントだったのです。
あの照れ屋でシャイで「誕生日おめでとう」すら言えない父が、娘が好きなキャラクターを調べて、女の子が行くようなアクセサリーショップに行き、娘のために一生懸命プレゼントを選んでくれた…。
その気持ちが本当に嬉しくて涙が出てきました。
また、それを娘と二人っきりの時にこっそりとポケットに入れてあげるという所も何だかとっても父らしくて可愛くも思えたり。
孫のパワーってすごいんだなあという驚きと、ちょっぴり娘が羨ましい気持ちと。
色んな感情が芽生えてきましたがすごく温かく幸せな気持ちになれました。
娘だけでなく、私も父から大きなプレゼントをもらったような一日でした。

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