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何年か分まとめてホワイトデーのプレゼント

昨年、ずっと卸売り市場に勤めていた父が、定年退職しました。
卸売市場に勤めていたので、想像できるとおりにぎやかな人です。
父は、もちろん当然、私が生まれてから退職のときまでずっと、市場に勤める威勢のいい人でした。
それ以外の父の姿は見たことがありません。
幼いころの記憶というと、運動会などイベント時には大きなビニルシートで場所取りをして、父の会社の若い人なども皆やってきて応援してくれたり、その後の打ち上げでは、家に皆やってきて、リレーが早かっただの、遊戯が可愛かっただのと大騒ぎしていたような、そんな明るくにぎやかなものばかりです。
父は人を呼んで集まるのも大好きですし、とにかくにぎやかなことが好きなのです。
そんな田舎の典型のような父ですから、お洒落なものや、高級なものを贈ってもらうのはめったに無いことですし、私が社会人になってから色々な機会にそういった贈り物をすると、とても喜んでくれました。
何年目からか記憶は定かではありませんが、バレンタインでーにはいつも外国の箱入りの結構高価なトリュフを贈る様になりました。
もちろん毎年喜んでくれていました。
でも、田舎者で忙しい父が、お返しを選ぶなんてセンスも無かったろうし、時間もないだろうしで、別にホワイトデーにお返しが無いことを、私自身としては全く気にしてはいませんでした。
そして、今年も、バレンタインデーがやってきて、いつものように同じ箱入りの高価なチョコレートをプレゼントしました。
例年と同じように嬉しそうにしていました。
しかし、このときに限ったことではないのですが、退職してからというもの、父にはあんまり元気がなくなってきていました。
当然のことなのかもしれませんが、覇気がないというか、仕事をしてない父って、こんな感じなのか、と思いました。
退職して時間もたっぷりあるので、今までよりも一緒に食事に行ったり買い物に行ったりする機会も増えましたが、やっぱりなんとなく元気はありませんでした。
しかし、ホワイトデー近くに、デパートの催事で海産物展を見に行った時、父の目の色が変わり、急に活き活きとして、私の好物のさばの棒寿司をホワイトデーにいつもお返ししてなくてずっと気になっていた、といって買ってくれました。
初めてのホワイトデーのお返しがさばの棒寿司というのもなんとなく雰囲気がありませんが、それもこれも父らしいなあという微笑ましい思いと、私自身もちょっと切なくなるようなプレゼントでした。
もちろん、とっても美味しかったです。

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