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初めての感動のプレゼント

彼との出会いは初めて就職したレストランでした。
コックさんになることが夢だった私は上京して何もわからないままその世界に飛び込みました。
想像以上に厳しい飲食業界に何度も辞めようかと悩むことも多かったです。
でも、そんな時に先輩の彼に何度も助けられ、この仕事をすることのやりがいや感動を教えてもらいました。
尊敬からいつの間にか恋愛に発展していきました。
仕事のこともそうですが、年上の彼なので価値観が合わないこともありましたが、お互い良い刺激になっていたのか、付き合いは6年にもなっていました。
交際は順調でしたが、一つだけ不満がありました。
飲食店勤務なので当然みんなが楽しむ時は仕事です。
わかってはいたのですが、誕生日もクリスマスもありません。
仕事柄、彼とはそういうイベントはやらずになっていました。
少しさみしいなと思う自分もいましたが、特にクリスマスシーズンはレストランでも特別なクリスマスコースを用意してカップルや家族連れに楽しんでいただくので、そんなこと言ってられない状況です。
どちらかというといつもより高級な食材やより丁寧な調理をするのでコックとしてのやりがいを感じる日です。
クリスマスはコックにとって達成感を感じ成長できる一大イベントといったところでしょうか。
クリスマスを恋人や友達、家族と過ごすことをすっかり忘れて、私自身クリスマスなんてと、どこかさみしさを通り越してあざ笑うかのような位置づけになっていたんだと思います。
その後、お互い職場が変わったりしましたが付き合いは順調に続き、結婚しました。
相変わらずお互い飲食店勤務でしたので毎日が激務で結婚しても結婚前と特に変わらない生活をしていました。
でも、気がつくと私は30歳になっていました。
子供、欲しいなという思いがだんだん芽生え始めてきました。
飲食の仕事は好きだけど、この激務のままでは難しいと思い、仕事を辞めることにしました。
それからは妊活生活。
何度か心折れそうになりながら幸いなことに妊娠することができました。
妊婦健診に通いながら、お医者さんに出産予定日は12月15日と言われました。
それからは大きくなるお腹が嬉しくて初めてのわが子に会える日をとても楽しみにしていました。
臨月に入ってからは思っていたよりも体がしんどくて勝手ながら赤ちゃんに早く出てきてとお願いしていました。
ところが逆効果だったのか予定日を過ぎても出てくる気配が全くありません。
そうこうしているうちに、一週間も過ぎてしまいました。
お医者さんにはこのまま陣痛来なかったら入院ねと言われ、その日はなんと12月24日。
まさかのクリスマスイヴとは、と戸惑いながらいました。
そして偶然にもイヴ当日に陣痛が来て慌てて入院することになりました。
もちろん旦那はクリスマスシーズンの繁忙期で大変な時期です。
赤ちゃんはなかなか出てきません。
そんな旦那が仕事を終えて午後11時ころに立ち会うことができました。
24日生まれるか、25日になるか陣痛に耐えながらそんな話をしていました。
すごく神秘的な時間でした。
赤ちゃんの産声が聞こえたのは午前0時半でした。
やっと会えた可愛い可愛いわが子。
12月25日がお誕生日です。
私達夫婦にとって愛に包まれた最高のクリスマスプレゼントです。
クリスマスのイベントを祝ってこられなかった私たち夫婦にこの日を選んで生まれてきてくれたんだね。
これからは毎年一緒に誕生日もクリスマスもお祝いできるね。
パパ、ママだけではやらなかったけど愛するわが子に忘れていた気持ちやきっかけを作ってもらえたそんな気がして感動で自然と涙がこぼれてきました。

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