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プレゼントの大事な想い出

「プレゼント」で思い出すのは、初めて父の日にプレゼントしたことです。
中学一年生の時だったと思います。
いとこの家に遊びに行き、いとこが父の日のプレゼントを選びに行くというので一緒に私も行くことになりました。
私の家族ではそういう慣習がなかったので迷いました。
いとこはおじさんもきっと喜んでくれるよというので私も買うことにしました。
二人で選んだのは人生についての詩が書かれた置物でした。
いとこがいってくれたように喜んでくれるだろうなと思っていました。
初めてだったのでウキウキしていました。
いとこのお父さんはとても喜んだそうです。
が、私の父は喜びませんでした。
父が言うには、父が働いて稼いだお金で私にお小遣いとして渡したお金で買ったもので実際はお父さんが買ったのと同じようなものだと。
将来私が働いて得たお金で買ってくれたらすごく嬉しいと言われました。
理解はできたもののショックでした。
それ以来私は父に何も渡しませんでした。
時は経ち私も成人し無事就職しました。
初月給をいただくことができ私は父にネクタイを買うことに決めていました。
デパートで長いこと選びました。
喜んでくれるかどうか内心不安でした。
いざ父に渡すと、父は以前言ったとおり本当に心から喜んでくれました。
言っていた通りだと父の考えが変わっていないことが嬉しかったです。
それからというもの私は、父の誕生日と父の日にプレゼントを渡しました。
ネクタイだったり、定期入れだったり、小銭入れだったり、ベルトにしたり。
すべて愛用してくれました。
だんだん何を贈ればいいのか思いつかなくなりました。
何が欲しいかと聞いていました。
ある時、父に言われました。
もう欲しいものはみんな私が買ってくれたからもういらないよと。
そしてありがとうと言われました。
父への贈り物はそこで終わりました。
子供の頃、父の日に渡して喜んでもらえなかった時はショックで、父に言われた言葉を理解しながらも正論だと思いつつも厳しいと傷ついたのですが、時間を経て父の考えは変わることなく、私に言った通り予想以上に喜んでくれ、愛用してくれたことが私にとってはなにより一番のプレゼントだったと思っています。
父は永遠の眠りについてしまったので、子供の頃買った置物は今自分の手元にあります。
つけることのないネクタイも劣化してしまったベルトも私への贈り物だと思い大事にとってあります。
大事な人に渡した贈り物は、渡す人にとっても想い出という大事なものでもあるんだと思いました。

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