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私が大切にしているプレゼントのお話

思い出に残るプレゼントを貰ったのは、私がまだ中学生の時のことです。
偶々同じクラスだった女の子と席替えで隣の席になり、良く話しかけてもらえるようになりました。
もともと引っ込み思案で友達がいなかった私はそのことだけでもとても嬉しくて、ようやく私にも仲良しの友達が出来たと安心していました。
その子とは、お昼も一緒に食べるようになり、悩みを聞いたり、恋愛の話をしたりしていました。
そんな時彼女が好きな人に告白をしたいのだと言いました。
彼女が好きな人はクラスでも人気のある男子だったので、難しいかなとは思いながらも協力をすることに、そもそもどうして彼が好きなのと聞けば彼女が図書委員で仕事をしていたときに、重い本を運ばなくてはならなくなったときに彼がなにも言わずにスマートに手伝ってくれたから、という何ともべたで甘酸っぱい話を聞いてこれは成就させねばならないと、私のおせっかい心を動かしてくれたのでした。
その次の日から、彼に話しかけてみよう作戦は始まりました。
移動の時や休み時間に少しでも話せればと考えたのですが、なにぶん中学生というのは多感なお年頃です、何の関係が無くても男女が一緒にいるだけで噂になってしまいますから、注意しなくてはいけませんそうすると話掛けるタイミングすら難しく、作戦を開始して早々に手詰まりになってしまったのでした。
そもそも普段から男子と関わることは少ない私達に良案が浮かぶはずもありません。
私は困りながらももう少し作戦を練ることにしました。
そして放課後に図書室でミステリーを読みながらダラダラしていると、噂の彼が入ってきて勉強を始めていました。
偶々今日は彼女が当番の日では無かったので、友人はいませんでしたが、私は驚くと共に、この人理科部だったなあと考えていました。
理科部というのは要するに帰宅部なのです。
一応名目は理科の知識を高める素晴らしい活動らしいのですが、今のところ真剣に部活をしている人はゼロに等しく運動部なんてメンドクサイと考えている人間の宝庫でもありました。
彼は理科部なのにさっさと家に帰らないということは、勉強に励みたいからなのだと気が付いた私は、次の日から友人を誘って放課後図書室に向かいました。
そして彼が来るのを確認してから、勉強を教えてくれないと頼んだのです。
私は特に勉強に興味はありませんが、彼女は看護士希望でしっかりと勉強をしていたので、そのことを伝えると彼も頷いてくれました。
放課後の図書室は人もあまりいなくて好きな人との時間を作るにはとても良い場所でした。
私は何日か付き合ったあと二人がなじんできたころ合いを見計らって図書室に通うのをやめました。
そして何カ月過ぎたとき、彼女から付き合うことになったという話を聞くことが出来たのです。
そしてもうすぐ初デートなんだと教えてくれました。
中学生のデートだから遠出はできないけれど水族館に行くと聞いた時はとても嬉しかったのを覚えています。
そしてそのあと二人からお礼として、イルカのキーホルダーを貰いました。
それはとても嬉しいプレゼントで、私も心が温かくなったのを覚えています。
そのあとも二人は交際を続け、彼女が看護師に彼が就職を果たしたときに結婚をしました。
何とプロポーズした場所は初デートで行った水族館だそうで、なんとも中が良いことでと妬けてしまいました。
そしてまた貰ったお土産もイルカのキーホルダーでこんなところは変わらないなとおかしくなりました。
キーホルダーを持って笑っていると彼女は言いました。
この子に名前をつけてと私はイルカに、と思いましたが友人が真剣な顔で言ったのでじゃあと二人の名前から取って付けると。
彼女はありがとうと言って帰って行きました。
まさかその後二人の子供の名前にされてしまうとはこの時の私は知る由も無く。
お子さんとの初対面で驚かされたのも懐かしいお話です。
それ以来、イルカのキーホルダーを見ると照れくさい思い出が溢れてきてしまうのでした。

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