プレゼント画像

彼からのクリスマスプレゼント

私は大学時代留学する機会に恵まれました。
当時付き合っていた外国人の彼と初めて一緒に過ごしたクリスマスでの出来事が今でも忘れられません。
留学していた国ではクリスマスには店が全て閉まってしまうため、クリスマスディナーは私がつくることになりました。
苦労して用意した夕食を食べ終わってデザートのケーキを食べているとき、彼が突然カードを手渡してくれました。
そのカードには虫の這ったような字で、「ぼくさんただよ。」と日本語で書いてありました。
それを見てふきだしそうになりましたが、私を喜ばせようとわからない日本語を調べながらいっしょうけんめいにカードを書いてくれた彼の気持ちを考えて、必死で笑うのをこらえました。
そしてもらったプレゼントはサンタクロースが描かれたTシャツで、Tシャツにはなぜか赤や黄色や緑の小さなライトがいくつもついていました。
どうやって洗濯すれば良いのか、どこでこんなものが売っているのか、そしてどのような機会に着ればいいのかと色々とつっこみたくなった私とは裏腹に、彼はそのプレゼントを見ながらとても誇らしげにしていました。
おそらく、こんなTシャツ見たことがないだろう、君のために苦労して手に入れたんだよ、と彼は考えていたのだと思います。
日本人の男性とは違った感覚や奇抜なセンスに圧倒されましたが、私のためにいっしょうけんめいプレゼントを選んでくれた彼の気持ちに感謝して、「ありがとう。
今までもらったものの中で一番素敵よ。」と伝えました。
そんな彼とも私の留学期間の終了に伴い、離れてしまうことになりました。
1年間離れ離れになりましたがお互いに連絡を取り合い、私の現地での就職をきっかけに再び一緒にいられることになりました。
それから数年してその彼と結婚しました。
あれから10年経った今でも、彼の奇抜なセンスや変わった感覚に驚かされることがありますが、私や家族を思ってくれる気持ちは誰よりも強く、それはあのクリスマスの頃と変わりはありません。
今この思い出について記している私の隣で、その彼との間に生まれた二人の子どもたちが静かな寝息をたてながら眠っています。
あのクリスマスの当時、このような幸せが私たちに訪れるとは誰が予想できたでしょうか。
当時もらった風変わりなTシャツは今でも記念としてとってあります。
いつか子どもたちが大きくなったら、当時のことを私が感じたことも含めて話して聞かせてあげたいと思います。

Copyright(c) 2010 贈りもの.com All Rights Reserved.