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義父へのプレゼントは北国から

当時付き合っていた女性の家に出張先の札幌からカニを送ったのは単なる気まぐれでした。
カニ好きかどうかも知らなかったのですが、市場を三周しその日市場で一番大きなタラバガニを送ったことを覚えています。
うかつにもその女性の父親の好物がジャガイモであったことに気が付いたのはタラバガニを送った後のことでした。
北海道といえばジャガイモですし、ジャガイモといえば北海道です。
もちろん、カニも悪くはありませんが、相手の好む物を贈るのがプレゼントの基本です。
北海道というところはなかなかに便利なところでいたるところでお土産を買う事ができます。
カニもジャガイモも空港で買う事が出来るのです。
ではなぜタラバガニを空港で買って送らなかったかというと、市場にあるものの方がサイズが大きいに違いないと思ったからです。
その読みは外れては居ませんでした。
空港にも市場以外のお土産店にも市場で購入して送ったタラバガニほど立派なものはなかったのです。
後は、ジャガイモです。
ジャガイモは市場で買おうが、空港で買おうが品質にそんなに差は出ないはずです。
それでも空港で一番良さそうなジャガイモを吟味して歩いたことは言うまでもありません。
義父になるかもわからない人への贈り物です。
粗相があってはならなかったのです。
しかしながら空港でジャガイモを送ろうとしてある事実を突きつけられたのです。
ジャガイモの送料はそのジャガイモの料金の倍以上するというのです。
ジャガイモなんて、近所のスーパーで買っても大してかわりが無い、という考えが頭の中を駆け巡ったことを正直に告白しなければなりません。
その考えを押しとどめて、タラバガニ代をあわせると予想外の出費になってしまうことも覚悟してジャガイモを送るまでには数分の時間が必要でした。
冬になるたびあの時のカニは大きくて美味しかった、と今も義母は言います。
そして昨年亡くなった義父はあの時のジャガイモほど美味しいジャガイモに当たった事がないといつも言っていたと後から耳にしました。
それがお愛想であれ本音であれ金額以上に喜んでもらえたことは非常に良かったと思います。
プレゼントを贈るのは本当に難しいと今も思います。

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