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母からプレゼントされたアクセサリー

二十歳の誕生日に、母親から初めてアクセサリーをプレゼントしてもらいました。
私の両親は共働きで、ふたりとも休みが不定期な仕事をしていました。
そのため、土日に家にいないことも多く、子供時代は淋しい思いをしたこともありました。
両親の愛情は感じていましたが、それでもどこか満たされない感じあったのは事実です。
でも、忙しく働く親の姿を見ていたので、幼心に自分がワガママを言ってはいけないという気持ちがあり、淋しさは隠すようになっていました。
そんな私の気持ちを、母はちゃんとわかっていたようでした。
私は9月生まれなのですが、母から贈られたのは私の誕生石であるサファイヤの一粒ネックレスでした。
プレゼントと一緒に、手紙が添えられていました。
母から手紙をもらったのはこれが初めてです。
手紙には、小さい頃からいつも淋しい思いをさせて申し訳ないと思っていたこと、それでも私がワガママを言わずにいてくれて本当に助かっていたこと、そして、そんな私に甘えているところがあったというようなことが書いてありました。
そして、大人の年齢になったことを祝う言葉と一緒に、これからもお世話になります、と書かれていました。
その手紙を読んだときに、私は自分が無意識にずっと思っていたことがあるということに気が付きました。
私は、忙しく働きながらも家事もちゃんとこなし、子育てもしている母のことを尊敬していたのです。
そして、そんな母の力になりたいとずっと思っていたのでした。
この思いを自覚したことで、これからも母を支えていきたいとあらためて思いましたし、二十歳になったことで、年齢だけでなく精神的にもちゃんと自立した大人になろうという気持ちになれました。
あれから何年も経ち、私も社会人になりました。
社会に出たことで悩むことやつまづくこともありますが、そのたびに二十歳の誕生日のことを思い出します。
そして、仕事をしながら家のことをやっている母のことをやっぱり尊敬しているとしみじみ思うのです。
母からもらったネックレスは、毎日身に着けています。
迷ったときや弱気になったときでも、いつも母が一緒にいてくれるのだと心強いです。
幼い頃に経験した淋しい思いと、プレゼントという形で贈られた母の愛情が、私を強くしてくれています。

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