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母へのプレゼントと母からのサプライズプレゼント

母の日を意識しだしたのは、小学校に入ってからのことです。
幼稚園の頃には特に意識することもなく、プレゼントという言葉自体を理解していない年齢だったのです。
意識しだしたきっかけは、漫画でした。
その漫画は、幼い頃に亡くした母の後に父親の再婚でできた継母と中々仲良くなれずに、苦労や悩みながらも成長し、思春期を過ぎた頃になると互いに理解しあうという内容だったのです。
最後は、成長してもうすぐ結婚して家を出るということになった娘が母親に感謝の気持ちを綴った手紙をそっと差し出すというシーンで終わっていました。
娘も継母も涙を流しながら抱き合っていたのです。
この漫画は、当時の自分に少なからず影響を与えられ、プレゼントはお金をかけたものだけではなく、感謝の気持ちを綴った手紙なども一つのプレゼントになることを知ったのです。
そして、私が始めて母に贈ったのは、感謝の気持ちをこめたカードでした。
家にあった厚紙をハガキくらいの大きさに切ったものに、母の好きな花の絵を所狭しと描き、裏には感謝の気持ちを表した言葉を書いただけのシンプルでお金もかからないものでした。
成長して、就職して社会人となって、実家を離れての一人暮らしになって始めて分かるのが親のありがたさと良く話を聞く通りなのです。
離れてみると改めて、母の偉大さや優しさを思い出したくらいでした。
それでも、社会人として働き始めると覚えることも多い毎日に忙殺されていくのが寂しさです。
やがてそんな自分も結婚し、家庭を築くことになりました。
報告を兼ねて実家に帰ってみると、年を取った母がいつもどおりにそこにいるだけでホッとするのは、どうしてなんでしょう。
そして、結婚相手を紹介し終えると涙を流して喜んでもらえたことなどが、何より嬉しかったのです。
相手の人も優しい母と話が弾み和気あいあいとした雰囲気のままに、話が進み予定通りだと半年後には挙式です。
これからの準備が大変だとか話している内に、その時間はあっという間に過ぎ去りました。
夜になって私だけが、実家に泊まり仕事を残してきている結婚相手は帰っていった夜に、久々に母と一緒に布団を並べて寝ることにしたのです。
いざ寝るという時になって、母が大事そうにタンスの奥から出してきたものがあります。
私のへその緒と私の手紙だったのです。
古ぼけて変色した母子手帳とともに大事に保管されていたらしいへその緒は乾ききっていましたが、大切にしまわれていたようです。
手紙は私が始めて出した母へのプレゼントでした。
へその緒は結婚する私へと渡されましたが、手紙は母が一生持っているのだと断言されたのが何よりのサプライズプレゼントだと思っています。
ありがとうございます、お母さん。
私も貴方のような素敵な母になれるよう努力を重ねていきます。

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